厳しい寒さを乗り越えて、気温が段々と上昇してきて過ごしやすくなってきましたね。
日本には「四季」というものがあって、1年の間に4つの季節があります。季節によって風景が変化したりなどしてとても風情があるものです。
ただ、気温の変動や時期によって「起こりやすいケガ」というのが存在します。
今回のブログでは、春に起こりやすいケガというものに焦点をあてていき、しっかりと予防をしていきましょう。
春に起こりやすいケガとは!?
この時期に起こりやすいケガとしてあげられるのは
・ジャンパー膝
・シンスプリント
などの、スポーツによる障害があげられます。これらの症状は身体の使い方が悪くなることで、特定の場所に負担がかかり痛みが表れてきます。
ジャンパー膝は膝のお皿(膝蓋骨)のしたにある靭帯(膝蓋靭帯)に負担がかかり痛くなり、シンスプリントはすねの内側、内くるぶしの上10cmくらいの場所に痛みが出ます。
これらの障害は、中学1年生や高校1年生、大学1回生に多く見られますが、なぜでしょうか?
引退してから入学するまでの間は受験勉強をしたり、当時ほど運動をしていないと思われます。春になり突然激しい運動を行うことで、身体に負担がかかってしまうことが考えられます。
筋力がついてきたり、筋肉の柔軟性が上がれば発生も少なくなっていきます。
特に、シンスプリントには注意が必要です。症状が悪化してしまうと「疲労骨折」になる可能性があります。疲労骨折が発生すると、しばらくの間運動が出来なくなってしまうのでしっかりとケアしていきましょう。
ジャンパー膝は、以前のブログで紹介していきましたので、今回はシンスプリントの原因や対策法を説明していきます。
シンスプリントとは
走ることが多いスポーツを行っている人に多くみられ、運動時や運動後にすねの内側に慢性的な痛みが起こるものを「シンスプリント」又は「過労性脛部痛」と言われます。
痛みを我慢して走り続けていくと、症状が悪化して走ることもできなくなり「疲労骨折」を発症して長い間運動を中止せざる得なくなります。
時間がたつと非常に治りが悪くなり、早期に治療をしていくべき障害となります。
【原因】
反復するランニングやジャンプによりすねの内側の刺激が加わる事で、足首や足の親指で地面を蹴る筋肉が、すねの内側の骨膜を引っ張ることによって炎症が起こる為と言われています。
【誘因となるもの】
・偏平足がある人はシンスプリントになりやすいといわれています。また、靴のかかとの外側がすぐ擦り減る人は「回内足」といい、シンスプリントになりやすいといわれています
・固い地面を走ると起こりやすいくなります、特に舗装道路のランニング(中央が高くなっている為)は誘因となる可能性があります。また、平坦でない場所を走るのもよいことではないです。
・筋肉バランス、筋持久力、柔軟性などが低下していると起こりやすくなります。
対処法
【痛みが軽いときの対処法】
すねの内側の圧痛や軽い痛みがある場合は、特に運動を中止必要はないと思われますが、以下のことに注意しましょう。
・足のストレッチを行う、足の親指や、足関節(底屈、背屈)を時間をかけて伸ばしていきます。ふくらはぎの硬さも原因に含まれているので、その場所も筋肉をほぐしたり、しっかりと伸ばしていきましょう。
・練習の合間や、終了後に水道水などで数分痛む場所を冷やします。自宅に帰ってきたあとは10~15分のアイシングを行いましょう。
【痛みが強いときの対処法】
すねの内側に強い圧痛があったり、運動時に強い痛みがあれば、ジャンプやランニングを中止して、運動も制限する必要があります。
・運動制限:ジャンプやランニングを禁止するが、上肢や患部以外の運動は可
・関節の運動を行う:禁止している間に筋肉や関節の萎縮があらわれるので、取り除くためにホットパックなどの温熱療法を行う。足関節を中心に、ストレッチを行う。
・筋力アップ:ある程度の拘縮がなくなり、痛みが取れてきたら痛くない範囲で足部を中心に筋力アップを図ります。
足関節背屈トレーニング
足関節底屈トレーニング
シンスプリントと疲労骨折は、医学的に違うものと考えられているとのことですが、痛いまま放置しておくと疲労骨折につながるので、早期の治療がスポーツの現場への復帰の近道です。
ちなみに、この疲労骨折は人と、馬、飼いならされた犬しかならないとの事で、いかに自身にあったトレーニング法を見つけることも大切であると言えるでしょう。