交通事故を起こした・起こされた場合、どうした対処が必要かご存知ですか?
何回か経験があられる方でも完全に理解していない方も多いです。特に、今まで事故の経験がない方は、全く知らないより、今のうちに少しでも知っておく必要があります!いわば、準備をしておくことが大事になって来ます。
当然、事故なんてしないに越したことはありません。が、自身が安全運転していても起こり得るのが交通事故という事を頭に入れて是非、お読みください。必ず、見といて良かったと思う時が来るかもしれません。
交通事故後に行う流れは?
自動車を運転していて事故を起こそうと思って運転する人はいてないと思います。しかし、どんなに気をつけていても、避けることが出来ない突発的なアクシデントの可能性は決してゼロではありません。
車を購入し乗る際に入っておきたいのが、任意保険です。また、車を運転するためには自賠責保険が必須となります。この、自賠責保険は、法律によって加入が義務付けられた強制保険で、基本的な対人賠償(相手の死亡やケガに対する補償)のみとなります。その為、相手のものを壊してしまったり、自分の車を傷つけてしまった場合は任意保険の加入が必要となります。
現在では、ドライブレコーダーの装着も必要になって来ます。事故の際の状況など目撃者がいないような事故でも映像で分かればどんな状況だったかが一目瞭然となり、わが身を守るアイテムとなります。また、駐車中に衝撃を感知し録画を開始するものもあり、駐車場内の当て逃げにも対応できるでしょう。今で言えば、『煽り運転』での事故や事件に発展することも珍しくなく、こういう時でもドライブレコーダーの装着は大事だといえるのではないでしょうか!
交通事故を起きてしまった場合の措置については、道路交通法に定められています。その内容は、運転者等は負傷者を救護する義務及び事故について警察官・警察署へ報告するなどの義務があり、また、報告を受けた警察官は、報告をした運転者等に対して、現場を立ち去ってはいけない旨を命じることができる。となっています。
事故を起こした時に、現場から立ち去ったり、運転を続けたり、自動車を持ち去ったりすると厳罰の対象となります。まずは直ちに警察・消防に連絡し、けが人の応急手当や危険を防止する措置を行いましょう。
よく、患者様のお話で、事故を起こした相手の方が『運転できないと仕事が・・・』などと言ってくるケースがあり『物損扱いにしてほしい』とお願いしてくることがあります。物損扱いにすると、事故された側の車が壊れてるところは補償されますが、【人】に対しては補償してもらえず、もし、事故された側の人が、むちうちや体のどこかに痛みや、負傷した場合、身体の補償がない為、治療しに病院に行っても自腹で通わないといけません!!また、相手側はと言うと、物損にすることにより免許の点数が減点されず、故障した車の補償だけで済むので、事故を起こしているのにいいことしか無い!!かたや、起こされた側は、車の補償はあるが身体の補償がない為、痛い思いをして自腹でお金を払いながら通院しなくてはなりません。
また、任意保険に加入していれば、加入している保険会社への連絡も事故後速やかに行いましょう。
・保険会社には事故の発生日時、場所及び事故の概要を報告する必要があります。
・現場の住所や事故の相手方連絡先などをメモしておきましょう。
事故があった直後は気が動転して冷静な判断ができない場合もありますので、保険会社の担当者に対応を確認するのも良いと思います。今後のやり取りの為に相手方の連絡先の確認を忘れずに!!
自動車事故で重要となるのが過失割合です。過失割合とは、事故において、どちらにどのぐらいの責任があるのかを示すもので、中には、警察官が決めるものだと勘違いしている方もいてるかもしれませんが、一般的には双方の当事者または代理人である保険会社などが話し合い割合を決めるものとなります。この話し合いの基準となるのが過去の事故の判例であり、判例と実際の事故の状況を照らし合わせながら話し合いを進めていくというわけです。
例えば、過失割合が7:3の事故があったとしましょう。これだけ見ると、修理代金の支払額は『過失割合が7割』の方が多いと思われる方がほとんどだと思います。しかし、この過失割合というのは、あくまで発生した損害に対する割合なのです。例えば、過失割合が【7】の車が市場価値10万だったとし、【3】の車が市場価値2000万だとします。この場合、10万の車を修理した場合はその価格を大きく上回る損害の為認定される損害額は10万、その7割である7万円が事故を起こした側の負担額になります。一方、事故した側の車はスーパーカーであり修理費用が1000万かかりますが、市場の価値が2000万もする車のため、認定される損害額は修理費の1000万になり、事故された側はその3割である300万を負担しなくてはなりません。
つまり、こういったケースの場合、過失割合の小さい起こされた側の方が支払保険金の額が大きくなるという逆転現象が起こるのです。
最後に、示談交渉についてですが・・・
示談とは、事故の損害等について当事者同士の話し合いで解決することを指します。示談で話がまとまらなかった場合、調停や訴訟などの手続きによることとなってしまいます。
基本的に交通事故の示談交渉については保険会社の担当者が代理人として当事者の間に入って行われることが一般的ですが、任意保険に加入してない場合だと、原則本人か弁護士などの代理人が示談交渉することになります。
示談に関しては双方が納得しない限り決着とならない為、場合によっては長期に渡る交渉が必要となって来ます。一旦、示談が成立してしまうとその後に内容の変更を求めることはできませんので、示談の際はしっかり考えて決めていただきたいですね。
まとめ
自動車事故が起きてしまうと物理的な損害の他にも多くの手間や時間が必要となってしまいます。そういう時に、強い味方になってくれるのが任意保険会社です。損害への補償はもちろんのこと、相手方との示談交渉や保険金請求に関する各種手続きをあなたになり替わってサポートしてくれます。また、当院では弁護士との連携も可能となります。もし、自分の加入している保険に『弁護士特約』がついていた場合、保険会社との電話などのやり取りや示談交渉・過失割合の決定などに弁護士が介入してくれ、煩わしいことを全て弁護士が引き受けてくれます。わからないことなどは当院が責任をもってお答えしますのでご安心ください。
事故が起きてしまったら、必ず警察に届け出て、相手方の連絡先を忘れずに聞いておきましょう。その時に、痛みがなくてもあとあと痛みが出てくるのが交通事故です!必ず、整形外科に行き『診断書』をもらい、警察に届け出ましょう。その後は、病院に通院するか、整骨院に通院するかを決めていただき身体をしっかり治療して下さい。
最近では、保険会社が整骨院に行かせないようにする傾向が強く、医師の指示が無いと行けないと言われることがよくあります。(本来は本人の意思が尊重されないといけない)
この場合、一言 医師に【整骨院に通いたい】との旨を告げてください。これで、OKが出れば必ず通うことが出来ます。
他にも、保険会社とのやり取りの中で理不尽なことが多々ありますのでその都度お話頂けたらご相談いたしますのでお気軽にご連絡ください。
お待ちしています。