だるい、疲労感が抜けない、食欲が出ない・・。などの『夏バテ』の症状が気候が落ち着いてきている秋の季節になっても症状が続いていることがあります。この症状は『秋バテ』と言われており、近年増加している状態と言えます。今回は、気をつけたい『秋バテ』の症状や原因、対策などを紹介します。
そもそも秋バテとは何か?
『秋バテ』とは、暑さが一段落して過ごしやすくなる秋の季節になって、身体のだるさや疲労が取れなくなる、食欲がわかないなどの身体の不調の状態のことを言います。
主な原因として、夏場による
①高温多湿の気候
➁紫外線による影響
➂クーラー冷え
④冷たい物を摂るなどした内臓冷え
➄季節が変わったことによる寒暖差
などが主な原因になります。特にクーラーの温度を低くした状態で、暑さをしのいで生活していた方は、体温調整をつかさどる自律神経のバランスを崩してしまうことが多いです。
秋バテの3つのタイプ
この秋バテにもタイプがあり、胃腸疲れタイプと冷房疲れタイプ、そして暑さ疲れタイプが主に挙げられます。
【胃腸疲れタイプ】
冷たい物を一気に飲んだり、摂りすぎたりという胃腸に負担がかかる行動が原因にあたります。症状として、食欲不振、胃もたれ、便秘や下痢の症状があらわれます。冷たい物でのどを潤すのは一時的な爽快感にはなるのですが、同時に体の内部を冷やしてしまいます。
【冷房疲れタイプ】
冷房の効いた室内で過ごす時間が長い、又は多い人に多く、冷房による冷えと室内外の温度差が原因で、冷えや疲れが取れないなどの症状を感じるタイプの事を指します。
【暑さ疲れタイプ】
もともと体力がなくて胃腸が弱い人に多いタイプです。気温が高くなるころから身体がだるくなっていき、夏から秋にかけて長い期間不調が続くのが特徴です。
各タイプにおける対策法
【胃腸疲れタイプ】
氷の入った飲み物を飲む場合は最初の一杯だけにするなどの配慮が必要であり、食事などにはショウガや山椒などのスパイスなどをうまいこと取り入れて、身体の中から温める工夫をしていくのも良いでしょう。また、胃腸の働きを活発にするために、貼るタイプの温熱シートなどをお腹に貼るなどして胃腸の動きを活発するのも効果的です。
【冷房疲れタイプ】
電車の移動、冷房が効いたオフィスや事務所などで過ごす場合は、冷気から身体を守るようにしましょう。パンツスタイルや靴下を履くことで足からの冷えを防ぐのと同時に、ストールなどの羽織ものを持参して、いつでも体温調節ができるようにするのが良いでしょう。
【暑さ疲れタイプ】
不調が長いこと続くこの特徴のタイプは、なによりも睡眠をしっかりとって、疲れを溜めないことが大切です。睡眠前にホットアイマスクや蒸しタオルを目元に当てて、約40℃くらいの温度に合わせて10分程度温める事で、リラックス効果が高まって、質の良い睡眠をとることが出来ます。
上記以外で、積極的に階段を使っていくことで第2の心臓と言われるふくらはぎを鍛えていく事で、筋肉のポンプ機能を上昇させると共に、全身の血液のめぐりを良くします。電車で立っている時につま先立ちをするのも良いです。
これから出かけることも多くなる時期でもあるので、秋バテにならないように自分自身も対策をして、これからの行楽シーズンを楽しんでいきましょう!!