爪が割れやすくなったり、縦のスジや横のスジが出てきた、爪の色がいつもと違う。と言った経験は皆さまご経験はないでしょうか?
爪というものは「健康を診る鏡」と言うように、健康の状態や病気などが隠れている可能性があります。今回のブログを見た後に、ご自身の爪を見比べてみましょう。
人の爪の役割とは
まずは、爪の役割について学んでいきましょう。肉食獣のライオンなどは、獲物を捕らえるために、サルやナマケモノなどは木にしがみつく為にあるものや、馬のように早く走る為に硬い爪がついていますが、人の爪はどのような役割をしているのでしょうか?
・爪は指先を保護している
・指先で物をつかむ際に爪が支えになる為に物をうまくつかめる
・細かい作業が出来る
・足の爪はしっかりと地面を捉えて踏ん張ることが出来る
・小さなものでも爪があるおかげで力の入れ加減を調節できる
特に、人の爪は扁平な板状で、このような平爪は高等霊長類に見られる特徴です。
爪の変化による健康状態
では、本題の爪の変化による健康状態としてどのようなものが挙げられるでしょうか。
・爪の縦線
爪も皮膚と同じように、年を重ねるようにシワが出来るということにより、加齢によるものと言われています。こうした変化は30代から出てきます。この場合は、健康状態や栄養状態に関係なく加齢が原因によるものなので、それほど気にしなくても良いと思われます。爪のアンチエイジングをすることにより、爪の老化を遅らせてく事は出来ます。爪に栄養を与えて、潤いを与えましょう。
また、乾燥がひどい場合や胃腸の働きが衰えて爪まで栄養が行き渡らない時にも縦線が入る場合があります。
あと、10代や20代で爪の縦線が出来ている場合は、食生活の乱れによる栄養不足、睡眠不足、ストレスなどが疑われます。
それでも体調がすぐれない場合の身体的な疾患として、栄養素の吸収不足、鉄分不足、腎臓疾患の可能性が疑われます。
・爪の横線
爪の根元の半月状の白い部分の下に爪母という部分があり、そこから爪が作られています。この部分に何かあったときに横線が出来てしまいます。
爪をどこかでぶつける、甘皮処理時に傷つけるなどのダメージがあったとき、不規則な生活や栄養状態が悪かった時など、身体の状態がきちんと機能しなかったときなどにおこります。
・爪の線が波打つ凸凹になっている(爪異栄養症)
波打つような凸凹が複数の爪に現れた状態で、主な原因は栄養不足や水分不足であり、過労やストレスども現れることがあります。
また、円形脱毛症やうつ病の兆候という指標もありますので、生活習慣の改善や休養をしっかりととるという事が大事です。
・爪甲点状陥凹
針を刺したような点状の凸凹が爪甲に現れます。原因は主にストレスと言われており、円形脱毛症になる可能性が高い状態であると言われています。
爪異栄養症と爪甲点状陥凹は爪乾癬や爪水虫と間違えやすく、見た目もよく似ている為に素人判断はしないで、皮膚科の受診を受けましょう。
今回は爪の線の状態について取り上げました。爪はストレスなどの影響を受けやすい、すなわちデリケートな部位だという事が分かってもらえたと思います。
ただ、今回のは線の変化によるもので、形状の変化によるものは重大な疾患に繋がりかねない可能性があります。
次回のブログで、形状の変化による健康状態について取り上げていきます。