関東の方では、通常より約三週間早く梅雨明けが発表され、いよいよ夏本番となってきました。毎日のニュースで聞くことが多いと思われますが、よく『熱中症』の事が取り上げられています。しかし、この○○は熱中症と似ている点があり、適切な処置が遅れることで後遺症が残ったり、時には死に至るケースもあるので注意が必要です!
その○○とは・・・。
脳梗塞です!!
熱中症と思いきや、取り返しのつかないことにならないように、今回のブログでしっかりと判別できるように学んでいきましょう!
熱中症と脳梗塞の見分け方
まずは、脳梗塞が夏のこの時期に多いという事をご存知でしたか?
冬場に多発するイメージがあったと思いますが、統計では夏場に多いというデータがあります。
夏は汗などで、体内の脱水が起こるためになりやすいと言われています。水分補給が不足すると、血管内の水分のみが失われて、血液の血球成分が濃縮されて血液がドロドロになることで、血栓ができやすくなり脳梗塞の危険性も上がります。
では、熱中症と脳梗塞を見極めるためにはどうしたらいいかという事ですが、脳梗塞の特有の症状を知るという事が大切です。
脳梗塞の症状とは、
・顔や体の片方が麻痺する
・動くことが出来なくなる
・ろれつが回らなくなる
・言葉が突然出なくなる
・半分の視野が欠ける
などの症状が出やすく、この脳梗塞の前兆でおこる症状は一時的で止まることが非常に多いです。この症状が出た場合は、例え治まっていたとしても病院で診察を受けましょう。
一方、熱中症の症状としては、
・全身の倦怠感
・吐き気
・嘔吐
・頭痛
などを伴うこともあります。脳への血流が損なわれるために、脳梗塞の症状に似ている為がゆえに間違えてしまうのです。
脳梗塞は血管に血栓が出来たことで、血管が詰まってしまい発症します。熱中症になる事で、脱水症状になり体内の水分が不足します。血液はドロドロとなり、血栓が出来やすくなる為に脳梗塞の引き金となります。
熱中症と脳梗塞の判別法
基本的な脳梗塞の症状として揚げられる【脳梗塞のサインFAST】と言うのがあります。それぞれが何を意味するかと言うと、
Face・・・顔の麻痺
Arm・・・腕の麻痺
Speech・・・ろれつの異常
Time・・・早めの搬送
を意味しています。上記以外にも脳梗塞のチェック方法があります。
脳梗塞は発症してから治療にかかる時間が本当に重要となるので簡単なチェック方法を覚えていきましょう。
①手のひらチェック
両手を前に出して手のひらを上に向けた状態で目を閉じます。手の位置が肩の高さで30秒維持できなければ脳梗塞の疑いがあります。
どちらかの腕が麻痺を起こしている場合は、麻痺のある側に力が入らないので段々と下に落ちて来てしまします
➁足踏みチェック
目をつぶっていただいて50回足踏みを行います。50回目で目を開いたときに、立っている位置と最初の位置が随分と違えば、脳梗塞の疑いがあります。
平衡感覚が取れなくなることで、このようなことが起こります。
普段は問題なく出来ていたことでも、突然出来なくなるので、少しの変化も見逃さないようにしましょう。
➂人差し指チェック
目を閉じて両手を左右に、肩の高さまであげてもらい、手の形はグーにして人差し指だけを真っ直ぐに伸ばします。
そのまま前まで左右の人差し指をつけます。指をつけた場所から5センチ以上離れていたら脳梗塞の疑いがあります。
④渦巻きチェック
紙にペンで5ミリの間隔ほどの渦巻きを5周くらい書きます。
その渦巻きの線と線の間の間隔をなぞって渦巻きを描いていきます。その線がぶつかれば脳梗塞の疑いがあります。
➄水移しチェック
コップを二つ用意して、片方に水を表面まで入れて両手に持ちます。その水を5~6回移し替えます。たくさん水をこぼしてしまった人は、もしかしたら隠れ脳梗塞の疑いがあります。
このようなチェック方法を活用することで、脳梗塞の早期発見に繋がるので、何かがおかしいなどで気になる方はチェックしてみてもいいかもしれません。
まとめ
脳梗塞を予防するためには、熱中症の予防と似ています。特に、脱水を予防するという事に関していえば「水分を十分に補給する」、「高温多湿の環境は避ける」と共通しています。
脱水症状は就寝中になることもあるので、「エアコンの利用を必要以上に我慢しないということも大切な事」です。寝る前にコップ一杯の水を飲むのもいいでしょう。
あとは、健康のためとはいえ「炎天下の中での激しい運動」も避けていきましょう。
この時期は、暑さによって体調を崩しやすいので、できる限りの規則正しい生活を心がけましょう!