普段歩くときや、椅子に座っているときなど「姿勢」というものについて気にしている人は多いと思います。悪い姿勢としての代表格として「猫背」が挙げられますが、近年多く見られる姿勢として「平背(へいはい)」というもののパターンが見られます。
今回は、この平背という姿勢に対しての説明と対策をブログでお届けします。
平背(へいはい)とはどういう状態か?
平背(へいはい)とは、脊柱を真横から見た時に、背中から腰(特に腰椎部分)にかけて真っ直ぐに見えることからそういう呼び名をされています。医学用語では、フラットバックと呼ばれています。
そもそも背骨と言うものは、本来は緩やかなカーブ(S字カーブ)を描いており、人が歩くときなどに背骨のS字がスプリングの役割をすることで、振動を和らげています。
平背は姿勢を正すことの多いバレエダンサーやヨガの人に多く見られる症状で、外見上はとても姿勢が良く見えるのですが、背骨が真っ直ぐの為に、衝撃を分散・緩和することが出来ない為に、身体の負担はとても大きいものになります。
背骨が真っ直ぐということは、椎骨の間にある椎間板にも真上からの圧がかかりやすくなる為に腰部椎間板ヘルニアは平背の方に多い症状と言えるでしょう。
腰部椎間板ヘルニアのほかに、ストレートネック、腰痛や坐骨神経痛、内臓の不調があらわれて自律神経の乱れなども現れやすいです。
背中が張りやすく、呼吸が浅くなるのも特徴で、就寝時の時の体勢として仰向けだと呼吸がやりずらい為に、横向きになって、小さく丸くなるような姿勢でないと寝ることが出来ないというような方も多いです。
なぜ、平背(へいはい)になるのか?
バレエダンサーやヨガをしている人は、身体を反ったり伸ばしたりすることが多い為になってしまうと言われていますが、上記の方を除いては、最も多い原因として骨盤が後傾していることが原因で起こります。
人間の身体は、お互いがバランスを取って補おうとする働きがある為に、骨盤が後傾することで、腰椎もそれに伴い弯曲が少なくなります。
あとデスクワークをしている方に多い姿勢ですが、椅子に浅く腰を掛けて背もたれにもたれかかっている姿勢や、電車通勤の方も座席に座っている時に背もたれにもたれかかって座る為に骨盤の後傾を引き起こします。
一般的に骨盤が後傾している場合、スポーツ選手に見られるものとして、ふとももの裏側の筋肉(ハムストリングス)の柔軟性が欠如していて硬くなっており骨盤が後ろに引っ張られることによって起こります。
自宅でできるセルフケア
自宅で簡単にできるセルフケアを紹介していきますので、是非試してみて下さい。
【タオルを丸めて矯正】
丸めたバスタオルを腰の下に入れて、腰の筋肉を緩めて、腰のカーブを形成します。
タオルを置いた状態で3分間寝転がります。
【ハムストリングスのストレッチ】
・椅子に腰掛けて両膝をくっつける。
・体を前に倒して、足首を両手で持ちます。
・胸と太ももをくっつけて、お尻を上げていきます。
・心地よい痛みがあるところくらいのところで、10~15秒キープします。
・上記の内容を1セットとして、3セット行います。
まとめ
今回は、平背について紹介していきました。猫背でもそうですが、正しい生活動作のクセを身につけるということがなによりも大切であり、様々な症状の改善にも繋がる可能性があるので、「姿勢」というものをもう一度見つめなおして見ましょう!!