仕事や学校、異動や転居などで環境が変わり、最初のうちは気持ちを引き締めてやってきたのに、GW明け頃から、なんとなく気分が落ち込んだり、身体が疲れやすい、仕事に勉強や家事に集中できない、眠ることが出来なくなるなどといった状態になっていくこと・・・。
これがいわゆる『五月病』です!!
五月病ってどういうことか?
たいていの場合は一過性の心身の不調の事で、新入生や5月に限って起こる病気ではなく、精神疾患の抑うつ状態と呼ばれるようです。完璧主義で物事にこだわりがちな人や、内向的で孤立しやすい人、過保護に育てられた人、弱音や泣き言を仲間や友人に話せずに自分で抱え込むタイプの人などが五月病になりやすいと言われています。
この症状は精神的な症状だけではなく、食欲不振や胃の痛み、めまい、動悸などの症状を訴える人も多く、肩こりや首こり、背中の痛み・腰痛を伴うこともあります。環境の変化についていくことが出来ないあせりやストレスが、知らず知らずのうちに身体の症状となって出てくるのです。
おおよそ1~2ヶ月で自然と症状がよくなると言われています。
五月病にならないようにするには
【ストレス解消・気分転換】
仕事や育児、人間関係など現在社会においてストレスとは切っても切れない関係になっています。ストレスの感じ方は人それぞれであり、ストレスを感じていないと思っている方も、気付かないうちに蓄積されています。ちょっとしたプレッシャーや緊張でもストレスは発生します。
頑張りすぎず、時には頭と体を休ませながらコントロールしていく事が重要です。仲間や友人、家族とのコミュニケーション、旅行やショッピングなどの趣味で自分らしくいられる時間を設けましょう。
【バランスのいい食事】
神経を安定させる作用を含んでいる、セロトニンという神経伝達物質が不足することで、気分が落ち込んだり、不眠にもなるなどして、うつ病にもつながるとも言われています。
セロトニンを分泌させるには、必須アミノ酸の1種であるトリプトファン・ビタミンB群・炭水化物が必要です。
トリプトファン:牛乳・チーズなどの乳製品や、豆腐、納豆、味噌などの大豆製品、さらにアボカドやカツオ・マグロなどの魚類、ナッツ類、バナナや卵にも多く含まれています。
ビタミンB群:サンマやサケ・イワシ・マグロ・カツオ・サバ、ニンニクやしょうが、バナナ、豆類、マグネシウムはわかめやひじき、ナイアシンはキノコ類や緑黄色野菜などに多く含まれています。
炭水化物:ご飯・麺類・パンなどの穀類、いも類
【適度な運動をする】
ウォーキングなどの有酸素運動は、セロトニンの分泌を促進する働きがあります。20分くらいを目安に行いましょう。
※息の切れる運動は無酸素運動になるので注意しましょう。あと、激しくないからといって、楽すぎる運動だと効果が薄れるので気をつけましょう。
【日光を浴びる】
日光を浴びることでセロトニンの分泌を安定させることが出来ます。またメラトニンという眠気を引き起こすホルモンの分泌が止まって、約15~16時間後に分泌が再開して、夜に分泌されることで眠気が引き起こします。特に朝の日光浴がおススメです。
【良質の睡眠をとるようにする】
睡眠不足は、脳の活動の低下、疲労感の増幅などに影響します。また血圧が上昇する、免疫力が低下するなど身体の不調を起こして、様々な疾患の原因になることもあるので、寝やすい身体の状態を作るのにリラックスすることが重要です。ぬるま湯のお湯にゆっくり入る、マッサージで血行をよくするなどを行いましょう。
※テレビやスマホなどの電子機器は脳を刺激して、興奮状態にする交感神経が優位に働くので寝る前は控えましょう。
旅行に行く、近場に遊びに行くなど、楽しく連休を過ごしていただき疲れを残さないようにしましょう!それではよいGWをお過ごしください!!