捻挫と言えば【足関節】【膝関節】【肩関節】【手関節】【首・腰】【股関節】と体の関節と言われる部分は捻挫を起こします。
特に多いのが、【足関節】の捻挫です。よくお話を聞いてみると『昔から捻挫良くするねん』『歩いてるだけで捻挫した』など、普通なら起こり得ない状況で捻挫を引き起こす人が多く見受けられます。
では、なぜ簡単に捻挫をしてしまうのでしょうか?
現在、スポーツをしている人は当然ですが、スポーツや運動をしていない人で『捻挫しやすい人』も是非お読みいただければと思います。
捻挫を繰り返してしまうのはなぜ?
足関節だけでなく【関節】には靭帯と筋肉で保護されています。主に靭帯が関節を安定させる役割があります。捻挫をしてしまうと、その時の状況(症状)にもよりますが靭帯が損傷(伸びてしまう)し外くるぶしが腫れてきます。軽度の腫れでも、しっかり治療しとかないと関節を安定させている靭帯自体が伸びたままになり、関節が不安定な状況で放置され、捻挫を繰り返すこととなります。
重症の捻挫の捻挫の場合、1~2割程度に、痛みが残ったり、足首を地につけ強く踏ん張った時にしっかり踏ん張れなくなり、グラつき感を生じてきます。このような状況で放置していると、捻挫を繰り返します。他にも・・・↓
・靭帯が断裂したままになっている
足首の捻挫によって損傷することの多い部位は、靭帯では距骨と腓骨をつなぐ前距腓靭帯と踵骨と腓骨をつなぐ踵腓靭帯ですが、これらの靭帯が切れたり緩んだ状態のままになってしまうと、関節が外れそうになることが繰り返されます。このような不安定な状態が続くと軟骨が損傷して、『変形性足関節症』になることがあります。これは足首の関節の軟骨が擦り減って痛みが生じる病気です。捻挫による靭帯の損傷によって関節がスムーズに動かずガタつくため、軟骨が擦り減り、そこから炎症がおきて痛みが出てきます。
・軟骨に損傷がある
距骨の上面の軟骨の角に亀裂が入ったり、欠けたり、関節の隙間に欠けた軟骨が移動していたりする状態。靭帯の損傷と同様に、放置すると「変形性足関節症」になる恐れがあります。
・はく離骨折
成長期の子供の場合、前距腓靭帯が腓骨の端と繋がっている部分がはく離(はがれてしまう)してしまうことがあります。これは、骨折ですが、負傷してすぐレントゲン撮っても見えにくい(わかりにくい)為、捻挫と診断されることが多く、骨折が見過ごされることがあります。痛みや腫れがなかなか引かなかったり、腫れと同じく内出血がある場合などは精密検査されることをおススメします。
捻挫しにくくする方法は?
靭帯が伸びてしまったり、断裂(部分断裂)してたまま放置している人は、その靭帯は元には戻りません。なので、関節は不安定な状態が続いてしまいます。
では、どうやって予防するのか??
それは、関節の周りには靭帯だけでなく、筋肉が当然ながらあるわけです。その筋肉強化こそが捻挫しにくくする予防・防止なのです。
どの筋肉を鍛えたらいいのか?
1.前脛骨筋(すね付近にある筋肉)
この筋肉は足関節を背屈(上に挙げる)作用があります。
2.後脛骨筋(ふくらはぎの最も深層にある筋肉)
この筋肉は足関節の底屈(下に下げる)・内反させる作用があります。
3.短腓骨筋(ふくらはぎの外側にある筋肉)
この筋肉は外反させる作用があります。
これらの筋肉を強化することで足関節を安定させ『捻挫しにくい足首』を再構築させます。そのほかの関節も例外ではありません。筋力強化はどこの箇所でも大事になってきますので、捻挫で悩んでいる方は、是非筋力トレーニングをし捻挫しにくい関節を作っていきましょう!!