夜中に冷えることが多くなったこの頃、寝る際に足元が冷えて眠れない方が多くなって、靴下を履いた状態で眠りにつく方も少なくないかと思います。
しかし、これは逆効果で靴下を履いたまま寝るということは良くないことだと近年わかってきました。そこで、今回はその理由と対処法をご紹介していきます。
寝る時に足先が冷たくなることは普通のことである
眠るときには心臓がゆっくりと動いている状態であり、送り出される血液も最小限になる為に、手先や足先のように毛細血管が多い場所に関しては、十分な血液が届けられていないということになります。その為に、手先と足先がだんだんと冷えていくのです。
そして眠りに入った時には心臓の動きは最小限にまで抑えられて、体温も極限にまで下げられている状態である為、手先や足先も寝る前の冷たさよりも更に冷えています。
靴下を履いて寝るのがダメな理由
①体温調節ができなくなる
布団の中で、すでにこもっている熱をさらに靴下を履くことで熱の逃げ道をふさいでしまう為に体温調節がうまくいかなくなります。
睡眠時には足が温かく、足の裏から汗をかくことで身体から熱を放散して、心地よい眠りに入ることができます。その時に段々と足の裏の熱が収まっていき、身体全体の体温調節をしています。
靴下を履いて寝ることで足が暖まって眠りやすいかと思われますが、布団の中で靴下を履いてもあまり意味がないと言われています。
そして、寝ている時の身体の状態はとても敏感になっており、起きている時には何事もなくても、靴下を履いているだけで足先の毛細血管は締めつけられているように感じてしまい、まるで氷のような状態になるまでに冷えてしまいます。
②蒸れが体温を奪ってしまう
靴下を履いて布団に入ると、靴下の中が蒸れがちになってしまいます。足から発生した汗や水蒸気は、足の体温を吸収して外に逃がしてしまいます。
靴下の内側が汗や水蒸気で湿ってしまう事で、靴下自体が体温を奪う存在になってしまいます。
足先の冷えの対処法
今日からでも出来る簡単な対処法をここで紹介していきます。
①常温とホットのドリンクを飲む
日ごろからドリンクは常温、又はホットの物を飲むように心がけていきましょう。カフェ等でアイスかホットを選べる場合は、ホットを頼んでいくことにより、むくみにも効果が期待できるでしょう。
どうしても、アイスドリンクを頼みたい場合は「氷抜き」にすることにより効果が出るでしょう。
②根菜類を摂る
寒い季節の旬の食べ物には、冷えを防止する要素があるものがありますが、特に根菜類は冷えを防ぐ食べ物として高い効果が発揮出来ます。
・根菜の多くが、夏野菜に比べて水分量が少ない為に身体を冷やすことがない為
・豊富なビタミンを含み、血行を促進させる作用や、毛細血管が弱くならないように保つ作用がある
・豊富なミネラルが、血液や筋肉を作るたんぱく質の働きを助ける
という理由により、冷えを防ぐ効果があると言われています。積極的に取り入れてみましょう。
まとめ
今回は、靴下を履いたまま寝ることについて挙げて行きましたが、中には対処法を行ったとしても足先が冷えすぎて眠れない方も多いでしょう。
その際は、靴下を履いて寝ることもやむを得ないかと思われますが、いくつかの注意点があります。
・素材に注意する
「吸湿性」が高く、「放湿性」に優れている素材であること
・締めつけに注意する
締めつけが強くなる事で血行を妨げて冷えやすくなる為、緩めのソックスが良いです。
ルーズソックスやレッグウォーマーなどもおススメです。
履かないことに越したことはないですが、ご自身の状態に対応して対策をしていただいて、冷えとは無縁な快適な睡眠を手に入れましょう!!