前回に、近年多くなっている「巻き肩」についての内容を説明していきました。巻き肩のチェック方法を試していただけたでしょうか?まだ試してみてないよ!という方や、どうゆうふうにチェックしたらいいか分からない方は、前回の巻き肩のブログを参照にしてやってみて下さい!!
今回はセルフチェックして、巻き肩だったあなたにお届けする内容になってますので、是非お読みになって下さいね!
巻き肩が身体に与える影響とは?
前回のブログで、原因の1つとして「スマートフォンやパソコンを長時間使う人が増えた」というのを原因の1つとしてとりあげました。では、スマホやパソコンを使うのが長時間になると体にはどういった影響があるのかを説明していきます。
【スマホ、パソコン利用が体に与える影響とは?】
巻き肩は今に始まったことではなくて、スマホが普及する以前からありました。以前からデスクワークはありましたし、新聞や書物を利用するなどして情報を収集し、それに伴って下を向く姿勢、丸まる姿勢を人々はしていました。
しかしながら、近年では書物や新聞など紙媒体に代わって、スマホやタブレット端末が利用されることが多くなりました。些細な違いに思えるでしょうが、この紙媒体か電子端末かのこの違いも体にとっては大きな負担となります。
紙媒体と電子端末の違いは何かというと、動作の減少と筋力低下にあると考えます。新聞や書籍も前かがみになりますが、ページをめくるなどという動作をしたり、一つのものでは情報収集が完結せず、他の動作も伴います。
スマホやタブレットは、その端末の中で情報収集が完結してしまうので、同じ情報収集をしていても動作が少なくなっています。少しでも動くことは、筋肉が硬くなるのを防ぐうえで大切な事です。ページをめくるという動作は、肩甲骨を動かすことに繋がる為、筋力低下を防ぐ働きもあります。
筋力が低下すると、体を動かすことや、正しい姿勢を保つことが出来なくなり、この状態が長期化することで体がそもそもの正しい位置を忘れてしまい、巻き肩慢性化の要因となります。
【姿勢への影響】
スマホに触れる時間が長くなると、下を向いて前のめりで過ごす時間も長くなっています。このような姿勢を続けていると主に体の前面の筋肉が縮こまってきます。
首の横側、首の前(胸鎖乳突筋、斜角筋)
肩と鎖骨の周囲(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋)
胸の筋肉(大胸筋、小胸筋) 脇の筋肉(広背筋など)
このような部分が硬くなると、体が丸まった状態が定着して、体を伸ばしたくても伸ばせない、反らしたくても反らせなくなってしまいます。また、肋骨の可動域が低下して、正しい呼吸がしづっらくなります。
実際、こりと同時に呼吸のしづらさや首の前のつまり感、胸のコリを訴えるかたもいらっしゃいます。
【目の酷使】
長時間小さい画面の細かい文字を見て目を酷使することによって、肩・首のコリ症状を引き起こす筋肉に負担がかかるために緊張が増します。これは医学的にも認められています。
巻き肩の根本の原因とは?
巻き肩になってしまう根本の原因として、「骨盤の歪み」と「胸まわりの筋肉の硬直」という原因が考えられます。
【胸まわりの筋肉の硬直】
胸まわりの筋肉の緊張によって、腕や肩が前に引っ張られる為に巻き肩になる。そして、元に戻そうと後ろに引っ張ろうとする。前と後ろで引っ張り合いをしている状態になります。
すると、前の引っ張る筋肉の方が強いので、背中側の筋肉は引っ張られて、首や肩の筋肉はガチガチになり、場合によっては頭痛まで起こってしまいます。
ということは、前から引っ張られて後ろから引っ張り返すのではなく、前から引っ張るのをやめれば改善につながりますよね?
つまりは、肩を前から引っ張っている筋肉をゆるめればいいという事です。
【骨盤の歪みによるもの】
巻き肩になっていたり、腰が反りかえっている時には、背骨の形は正しい姿勢の形と大きく異なります。それは骨盤の向きによって決まってしまい、骨盤が前に倒れる(前傾)、後ろに倒れている(後傾)すると背骨が丸まってしまうのです。そのために、骨盤を正しい位置に戻すことで背筋も自然と伸びて巻き肩の解消になるでしょう。
あとは、正しい姿勢を意識する。姿勢や骨盤が乱れやすい生活習慣やクセを改める。骨盤の位置をキープできる筋肉をつくる。特に体幹のインナーマッスルが姿勢の維持に重要ですので鍛えるのも効果的です。