肩が痛いのに動かして大丈夫??
確かに痛みがあると動かすことに抵抗があるでしょう。『かえって痛みがひどくなるのではないか・・・?』『痛くて動かせない』など、なかなか動かせれていない方がほとんどです。動かしていても正しく動かせていないと【痛み】【しびれ】などが生じてしまい【拘縮】が取れず悪化することもあるので、正しい運動・体操のやり方をしっかり身に付けてもらい、早期に治すためにしっかり肩運動を正しいやり方で行いましょう。
要は、正しく無理せず動かすことは大事という事です。痛いまま動かさなかったら【拘縮】が進んでしまうからです。この、【拘縮】を起こさない為にしっかりと運動していきましょう。
四十肩・五十肩の体操法
【体操前の注意点】
早く治そうとして頑張りすぎたり、やればやるだけ治ると思う方がいてます。焦らず痛みが出ない範囲で長く続けられる頻度で行っていただくことをおすすめします。特に日ごろから運動を行っていない方は、限度がわからないことが多いので注意しながらしていきましょう。
今回ご紹介する内容は、何もしなかった場合に比べて、回復が早くなるというものです。四十肩・五十肩が改善していくのも人それぞれペースがありますので、根気強く体操を行っていきましょう。
コッドマン体操(アイロン体操)
強い負荷をかけることなく、手軽に無理をすることなく肩の痛みを和らげる四十肩・五十肩の代表的な体操です。少しずつ継続的に動かすことで肩の可動域を伸ばしていくのと、肩甲骨周りを動かす事が出来るので、トレーニング初心者の人も簡単かつ無理なく行える運動です。
【コッドマン体操の基本姿勢】
1.太ももの付け根ほどの高さのテーブルや椅子に、肩に痛みが走らない程度の角度まで少し前かがみになります。
2.『痛くない方の手』を、テーブルや椅子について支えにします。
3.『痛みが出る方の手』で、おもり(1kgくらいのものか、500mlの中身が入っている状態のペットボトルなど)を持った状態で肩の力を抜いて下に垂らします。
「前後の運動」
1.手の甲を外側に向けます。
2.ゆっくりと「前後」に動かしていきます。
1.手の甲を外側に向けます。
2.ゆっくりと「左右」に動かしていきます。
「円を描く運動」
1.手の甲を外側に向けます。
2.肩と腕全体を使って、「円を描くように」ゆっくりと回していきます。
それぞれ10往復を1回として、最初は1日3回。慣れてきたら少しずつ回数を増やしていき、前かがみも深くしていきましょう。
【ポイントと注意点】
・あまりにも痛みがひどいときには、何も持たないで行いましょう。
・「動かす」のではなく「振る」という感覚で行います。(腕の力・肩の筋肉を使わず、身体(体幹)を揺らして、その振動で動かしていきます)
・体操の前にお風呂に入ったりして肩を温めておくと効果的です。
・体操前には、首や手足など、身体全体を軽く動かしてから行いましょう。
※激痛や炎症がある場合や、頑張りすぎることや無理のし過ぎは良くありません。また、体操中に異変を感じたら早急に運動を中止しましょう。