腰痛や肩こりなど様々な症状があるなかで、それについで多い症状として膝の痛みが挙げられるのではないでしょうか?
この膝の関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨から構成されています。その中の1つ、膝のお皿と言われる膝蓋骨に注目して今回の記事を書いていきます。
実際、この膝蓋骨がどういった役割をしているのかわからないといった方も多いかと思いますので、今回の記事で学んでいきましょう!!
膝蓋骨の役割とは?
膝蓋骨は人体の中で最大の大きさである種子骨というものであると共に、膝関節の機能においても重要な骨であります。
【膝蓋骨の役割】
1.膝の関節における、曲げること及び伸ばす際の機能の増大に働く。
2.大腿四頭筋を一つにまとめて、膝蓋靭帯へ効率よく力を伝達する。
3.膝関節の保護に役立つ
上記の通りに、膝蓋骨は筋力を発揮する為の効率を高めるために重要な役割をを担っています。
そして、人体で最も分厚い軟骨があるのもこの膝蓋骨になります。
大腿四頭筋という人体でも強力な筋肉の力の伝達を担う膝蓋骨の軟骨は最も厚みがあると言われており、膝蓋骨と大腿骨の間にある関節の膝蓋大腿関節が太ももの筋肉の力をスムーズに伝える滑車のような役割をしています。
どちらの関節面も表面は柔らかく滑らかな軟骨で覆われて、滑らかな動きが可能となっております。この膝関節は大きな動きが許されている反面、骨の構造は極めて不安定に出来ている為に筋肉や靭帯が安定性を保つ為に大きな役割を果たしています。
走ったりジャンプしたりした時に膝がぐらぐらしないのは、この筋肉や靭帯などの働きによるものです。
この膝蓋大腿関節は日常生活においても負担がかかりやすい関節であります。実際どの程度の負担がかかっているのでしょうか?数字でみてみましょう。
膝蓋大腿関節への負担
日常生活における膝関節への負担は、多少のばらつきはありますが、このように報告されています。
【膝蓋大腿関節への負担】
・自転車:0.5倍
・歩行:0.5倍
・階段昇降:3.3倍
・階段降段:5倍
・ジョギング:7倍
・スクワット:7倍
階段に関しては、昇段よりも降段のほうが負担が大きいです。実際に、「階段の昇りは大丈夫なんだけど、降りの時に痛みが出る」というような話を聞いたことがある方が多いのではないかと思います。
あと、膝痛の予防でスクワットをしている話もよく聞きますが、関節への負担のことを考えるとやりすぎには注意したいところです。
*してはいけないということではないので、勘違いしないようにお願いします。
次に、膝のお皿は動くのですが、この動きが制限されてしまうと、膝の痛みにつながったりします。次回のブログで膝蓋骨の動きや、動きを制限する因子についての記事を書いていきます。