現在、日本人の3~4人に1人が『頭痛』に悩まされています。日本の人口の約3000万人にも及びます。頭痛の種類として緊張性頭痛や片頭痛などありますが、めまいや吐き気が併発した症状もあります。今回は頭痛と共に、なぜめまいや吐き気が出てしまうのか、その原因を徹底追及していきましょう。
なぜ、めまいや吐き気が引き起こされるの??
めまいの種類は 1.グルグルと回転する回転性めまい 2.フワフワとする動揺性のめまい 3.目の前が真っ暗になり、意識が失いそうになるめまい【眼前暗黒感】などがあります。この3つの種類の違いは原因となる場所が違う為、感じる症状が違ってきます。
では、1・2・3はどの場所に障害が生じているのか?
1.回転性めまい
主に三半規管に原因があります。(脳の場合もあり)三半規管は、耳の中にあり、中はリンパ液で満たされています。体が動くと、このリンパ液も一緒に動き、身体がどの方向に動いたかを三半規管の神経が察知します。色々な原因でリンパ液が多くなり過ぎたりすると、身体が動いてもないのにリンパ液が動いてしまい、身体が動いていると勘違いしてしまいます。すると、グルグルと回るようなめまいが引き起こされてしまいます。このような、回転性めまいの代表的な病名で『メニエール病』があります。
また、三半規管の隣には蝸牛という場所があり、これは音を感知する場所になります。三半規管と隣同士の為、三半規管の障害が蝸牛に広がる場合があります。この場合、めまいと同時に耳鳴りが生じます。また、回転性めまいは気分が悪くなり、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
自律神経失調症によりホルモンバランスが崩れ、抵抗力が低下しウイルスなどが侵入しやすくなることで炎症が起きやすい状態になり、血行不良になります。これがめまいの引き金になると言われています。
2.動揺性めまい
この発生場所は、脳幹や小脳という所にあります。脳幹や小脳は、平衡感覚をコントロールするところでもあります。
脳幹の機能が低下すると、フワフワと雲の上を歩いているようなふらつきを感じるようになります。脳幹は平衡感覚以外にも呼吸や心拍、血圧、嘔吐反射などをコントロールするところなので、めまいと同時に吐き気や呼吸が苦しくなることがあり、動悸や、ろれつが回らない、高血圧や低血圧といった症状も一緒に感じることがあります。
また、脳幹は自律神経の大元であるため、自律神経失調症やうつでもめまいの症状が出ることがあります。
小脳の機能低下が起こると、よく転ぶようになったり、コップを取ろうとしてコップを倒してしまったりします。
この動揺性めまいを感じる原因として 1.中枢性めまい 2.全身性めまい 3.薬剤性めまい 4.心因性めまいがあります。このような症状が起こった場合の一番重要なことは、まず、病院でしっかり検査を受けた方が良いと思います。まずは、脳に障害があるのか、脳以外の場所が原因なのかを精密に検査をしこの症状と向き合うことで『治る』という近道が導けるはずだと思います。悩んでいないでまずは病院で診てもらいましょう。
3.眼前暗黒感
この場合も、脳に障害が生じています。脳が虚血状態になると、目の前が真っ暗になり意識を失いそうになりめまいが引き起こされます。一番わかりやすい症状で言うと「立ちくらみ」です。立ちくらみは、起立性低血圧といい、座った状態からいきなり立つと、脳に血液が送られず目の前が真っ暗になり、ふらついてしまうことです。ひどい場合は、脳の虚血状態が続き失神してしまうことがあります。この、原因は疲労などにより、血圧を急に上げれなくなり立ちくらみが起こります。また、ショッキングな出来事が起こったりお風呂上りでも眼前暗黒感が起こります。
この症状は何らかの原因で急激に血圧が下がることで起こるのです。この場合も、一度病院の受診をおススメします。
めまいに伴う症状(随伴症状)
めまいは何らかの病気の症状で起こることが多いのですが、それ以外にも色々と症状があります。
めまいに伴う症状
・頭痛
・肩こり、首こり
・耳鳴り、難聴
・吐き気、嘔吐
・顎の痛み(顎関節症)
などがあります。これらは、血行障害(血流の悪化)や神経障害(自律神経の乱れ)、ストレスなどが原因で引き起こされます。私の考えでは目には見えないストレスが一番のめまいを引き起こす原因と考えます。日常のストレスや仕事や家庭でのストレス、様々なストレスを抱えて日々、人々は生きています。このストレスを抱えやすい方が、身体の異変が生じ様々な症状を引き起こしてめまいや吐き気(嘔吐)、頭痛が起こります。
このような症状が出たら、血流を良くするのもいいですが、一度気分を変えて休日にでも自然が豊かな所に出向き、ゆっくり過ごしてみるのもいいかもしれません。自然の中には、マイナスイオンがでて、緑を見ることで目の保養(目の疲れを取る)が出来ます。ゴールデンウィークみたいな大型連休は当分ありませんが一日でも何日間かに分けて自然と共に過ごしてみてください。
環境を変えることでストレスがなくなり症状が緩和されるかもしれません!!